ペパーミントガム
こびりついた記憶の味がしなくなるまで
噛み締めて はじけた
一層 一層 輝いた 街の明かりよ
飛びかった溜息も風の中
ちゃんちゃんばらばら いつまでも 馬鹿をやろう
触れ合ったまどろみも夢の中
茶化すな 茶化すな 恋心
任すな 任すな 取り舵を
誰にも彼にもわかりゃしないよ わかりゃしないよ
それが愛 愛 愛 愛だった
あなたの全てが欲しかった
こびりついた記憶の味がしなくなるまで
噛み締めて はじけた
疾風勁草 飛花落葉 陰も光も
靴底に張り付く過去のアザ
粘り強くただ想うことは醜くとも美しいかな
咲かすな 咲かすな 徒花を
がたがた 抜かすな 取り巻きよ
よくある話で終わらすなよ 終わらすなよ
廃れない愛 愛 愛だった
消えない痛みが欲しかった
淡いペパーミントの風が吹き荒れるまで
焼き付けて
どれだけ 君の声を膨らませて 浮かべたかな
辿り着いたこの未来が味がしない場所でも
全て愛 愛 愛 愛だった
醒めない未来が欲しかった
こびりついた記憶の味がしなくなるまで
ふたりだけの季節を胸に刻み込むまで
噛み締めて はじけた