もう歌は作れない
oda kazumasa
僕にとってほんのささいな
言葉のやりとりも
いつも先のことばかり
考えていたから
あなたにしてみれば
離れて行くように見えたの
なんにもしてあげられない
なんにもしてあげられないから
あなたの口ぐせ
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない
一枚の絵の中の
老人のように木立ちの中で
あなたの編んだセーターを着て
午後の光を浴びながら
今、僕はあなたのことを
思い出しています
なんにもしてあげられない
なんにもしてあげられないから
あなたの口ぐせ
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない