東京の冬
東京の冬が寒くて君に手紙を書いた
夕べ 電話で話した事全部 書き写してるみたいで やめた
線路沿いの反り上がった壁は 一面のグラフィティー
まるで 今にも叫びだしそうな 閉ざしてしまったような 瞳
この街は壊れたメリーゴーランド 振り落とされないように
この手に灯した願いをそっと散らすよ
雪に変わる 雨粒がまつげにぶら下がって
一瞬だけぼんやりと 君が見えた気がした
届け 届けと鳴らしてるこのメロディー
まだまだ遠い春へ やさしい君の元へ
道玄坂の雑踏で浴びる 孤独の風
狭い ビルの隙間に流れ込んで 青枯れ色の空に溶けた
未来へ投げかけた答えが 跳ね返されたっていい
この手を伸ばして掴んだ今を繋ぐよ
夢のカタチ この街の何処かに見つけ出して
よどんだ雲の隙間から 差し込む日にかざすよ
届け 届けと照らしてる この光
まだまだ遠い春へ 誓いを立てるように
雪に変わる 雨粒がまつげにぶら下がって
一瞬だけぼんやりと 君が見えた気がした
届け 届けと鳴らしてるこのメロディー
まだまだ遠い春へ 優しい君の元へ
まだまだ遠い春へ あの日の君の元へ