輝く街で
美樹 今井
切りたての 髪をみて
少し驚くあなた
柔らかな5月の風が
耳元 くすぐる
突然の再会は
過ぎてゆく流れさえ巻き戻す様に
あなたを近くに感じた
「もう戻れない」と
つぶやく横顔見れずに
波のような
おしよせる涙があふれた
あの日
いつの日か別々の
道を選ぶことさえ
何も知らずに愛してた
二人は遠い日
「もう恋はしない」と
誓った苦しい終わりに
何もかもが
消えてしまえばいいと思った
あの日
今 悲しみはもう 消えたと
素直に言えるの時の中で
いつしか想い出にかわった
あなたさえ