晩夏の恋人たちへ
由美 吉元
どうして君を離せないのだろう
淋しそうな目をしてたあなた
またね、といつも
鳴らすクラクションが
なぜか今夜は聞こえない
あなたの胸に今でも住んでる
誰かを越えていけない
私が変わっても
想い出に閉じ込められて
人はみんなどこへ行くの?
生まれた街で愛に彷徨う Traveler
長い道を涙につまずいて
遊び過ぎた夏を
忘れたかったあなたは Liar
テイルランプが
そして頬流れた midnight
西風吹いて人恋しさだけで
逢いたいなんて誘うのね
Noと言えずに瞳を閉じたの
あなたに嫌われるのが
とても怖かった
さよならのわだち越えたら
人は愛の意味を知るの
尋ね人たち
夢の向こうで Traveler
あなただけが私には見えない
ただ愛せたことで
幸せだった私は Liar
やさしくされた
日々がまぶしすぎた midnight