御伽話
浩二 玉置
旅をしているんだ
どれぐらいたつんだろう
何も持ってないから
たいへんだったよ
雨 風しのげりゃ
どうにかなるもんさ
想い出して あたたかな場所を
今はくたびれて
さまよってるんだろう
無理はしないでるけど
ギリギリなんだよ
君らのスピードにゃ
もうついていけないよ
想い出して おだやかな時間を
戦いたいならいつだって
その相手になろうか
愛されたいなら何べんも おいで
罪なら捨てていきな
罰は束ねて
迷いも恐れも
拭きとっていけばいい
思い上がってなけりゃ
なんとかなるもんさ
想い出して ささやかな夢を
わけあいたいのはいつだって
優しさと痛みと
破片になっても転がってった
心と心
抱きしめたいならいつだって
その相手になろうか
愛されたいなら何べんも おいで
生まれた街も 帰るところも
求めてるものも違うけど
思い出して