「そばにいて」
東子 古内
非通知のコールに何故か
心が揺さぶられる
もしかしたら ふと思い立って
受話器を取ったんじゃないの?
君に愛されてることを
いつも自信にしてた
だから僕はどんな冒険も
きっとやってこられた
他に好きな人ができたわけでもなく
決めたさよならは
いちばん元には戻らない
ねえ 君がいてくれなくちゃ
春も春なんかじゃなく
夜も夜じゃなくなる
いつも何かが足りないよ
「そばにいて」その一言を
君に口に出せるほど
僕が強くなかっただけ、
僕が強くなれなかった、それだけ
淋しい夜は TV も
つけたまま眠るほど
臆病な君にひとりになることを
選ばせたのは僕だね
いつも気づかない
ふりしてくれてたの
電話口で言う嘘も
本当は傷ついていても
ねえ 僕が戻りたいのは
会った頃のときめきより
同じ部屋にふたりがいた
あの何気ない毎日
「そばにいて」その一言を
君に口に出せるほど
僕が強くなかっただけ、
僕が強くなれなかった、それだけ
ねえ 君がいてくれなくちゃ
春も春なんかじゃなく
夜も夜じゃなくなる
いつも何かが足りないよ
「そばにいて」その一言を
君に口に出せるほど