ニューヨーク・コンフィデンシャル
かずみ 安井
午後のNew York
グレイのフラノは
季節はずれの 男の服
君と別れて 気づかいもしない
そこらの本屋のぞいて 帰るだけ
君が好きだった
Egg Benedictine
なじみの店にも 行きづらい
といって 旅にも 出たくはない
君のいる このNew York
離れられない
君は New York
ベイジュのスーツ着て
フランス語なまりが
しゃれてた
新しい恋に 人生を乗せて
ちょっと大人ぶって
振る舞うだろう
君の癖だった ケセラセラ
女の科白は ほろ苦い
時間が まだ早い
パブで飲むには
君のいる このNew York
たそがれ時
君のいる このNew York
離れられない
君のいる このNew York