青春と青春と青春
夢を見た 君と恋をする夢を
塩辛い風が吹く場所で 手を繋いでさ
砂浜に足がのまれすぎて
まるで二人は 駆け落ちして親から逃げてるようだ
暑苦しい僕と
「楽しいね」って 汗を拭う君は蜃気楼か
青春が夏風にのって 君を連れてきたんだろうな
カレーライスの匂いなんかで
誰かを愛おしく思う夏に
恋をしたくなるんだろうな きっと花火とか金魚のせいだ
嗚呼 今日も夢を見る
夏期講習の憂鬱さとは裏腹に
君がスイミングスクールの日
たまに会える嬉しさがある
電車の中 腰を丸めて文庫本を
読む姿が本当神秘的で つり革にぶら下がりたい気分さ
なびかせる髪は
きっとこのやらかい海と似合うだろうな
夏風が青春と一緒に 君を連れて来たんだろうか
ノースリーブにポニーテールは
僕の口先がとんがってしまう
生ぬるい味の空気が より心臓を早く走らせて
嗚呼 これは恋さ
扇風機の音が
どうもわからないけれど 僕をせかす
熱すぎるコンクリートには 何度"好き"と書いても蒸発して
図書館で ほら小さな声で
話したりもしたいんだよな
青春が夏風にのって 君を連れてきたんだろうな
カレーライスの匂いなんかで
誰かを愛おしく思う夏に
恋をしたくなるんだろうな きっと花火とか金魚のせいだ
嗚呼 今日も夢を見る
嗚呼 これは恋さ