初詣

Pistol Takehara

雲から零れた月明かりが
老いた桜木の骨を晒す
雪にも雨にもなれぬまま
手の甲でみぞれが息絶える

始発列車の先端が
街のまぶたをこじ開ける
酒の燃えかすを腹に揺らし
前歯の隙間から唾を弾く

俺はいつまで繰り返すのか!
いつまで俺を繰り返すのか!

爪を丸めたショベルカーが
河川敷の隅で拗ねている
矢印に並んだ渡り鳥が
矢印の方向に空を割る

あやふやな足取りは それでも
もうじき橋を渡り切る
嫌みなまでに澄んだ風を
頬に閉じ込めて弄ぶ

俺はいつまで繰り返すのか!
いつまで俺を繰り返すのか!
俺はいつまで繰り返すのか!
いつまで俺を繰り返すのか!

これは"はちまんさん"の口か肛門か
ねずみ色に褪せた鳥居をくぐる
ならば俺は"はちまんさん"の餌か糞か
柏手が虚空にどん詰まる

Wissenswertes über das Lied 初詣 von 竹原ピストル

Wer hat das Lied “初詣” von 竹原ピストル komponiert?
Das Lied “初詣” von 竹原ピストル wurde von Pistol Takehara komponiert.

Beliebteste Lieder von 竹原ピストル

Andere Künstler von Asiatic music