背中合わせ
くるっと背を向け合ったのは
いつの事かなんて知らない
徐々にだったのか一瞬だったのか
お前が先か俺が先か
きっと今の視線は呼吸する
心を見つめてるけど
お前越しに見えてた世界より
開けた様でそれは確かかわからない
くるっと背を向け合ってから
互いの事なんて知らない
ただ壮大なパノラマの中心から
お前が消えて俺が消えて
きっと今の視線は新しい世界を
見つめてるけど
後ろに面したお前との無二の絆は
あの頃と何も変わらない
向き合ってた頃は目の輝きの
ビジョンを映し合い
夢を風船の様に何倍にも膨らませ
弾けてはまた膨らませた
今はしょぼんだまま
そっと心に閉まってる
なあ、そっちの眺めは
どうなのか振り向いて
耳打ちしてくれよ
背中合わせの二人は
向き合う事は無いけど
背中合わせた二人は
離れる事も無い
静かなまま (静かなまま)
こうやって気づいたよ
向かい合う事よりも
背を向け合う事が
一番近づく方法だった
たった数十センチの間隔も
背中同士なら埋められた
不思議さ目に見えてない
喜びも悔しさも感動も悲しみも
手に取るように伝わってくる
本当は負けたくなくて
お前の背中を追いかけたんだ
疲れたら寄りかかってくれ
たまに背を丸め離れてもいいさ
ごめんな そんなお前も
無理してた事に気づけなくて
今は重力に身を任せ支え合おう共に
背中合わせの二人は
向き合う事は無いけど
背中合わせた二人は
離れる事も無い
行こう行こう 異なる景色を
一歩 一歩 お互いのゴールへ
きっと一緒に辿り着ける
お前は俺で俺はお前であるから
色々 超えた濃色の記憶
今握りしめて誰にも負けない
見合わせた視界へ胸張って
溶け込んでいける
お前のエールが伝わるから
どこまでも行ける
前へ...振り向き信じた前へ...
背中合わせの二人は
熱い体温感じてる
いったい何があっても
二人は離れる事は無い
背中合わせの二人は
向き合う事は無いけど
背中合わせた二人は
離れる事も無い
静かなまま ...