新生よ
植松伸夫
意味無きたましい 意味無き世界よ
意味無きおたけび あげながら
多重のたましい 多重の宇宙よ
多重の戒め 抱え込み
原始のたましい 原始の世界よ
原始の矛盾を くわえ込み
最後のたましい 最後の宇宙よ
最後の存在 消し去らん
新生よ 生まれ来たれ
このゼロに 集いあれ
真実の 多重宇宙
このゼロに 秩序あれ
消滅よ 洗い清め
このゼロを 輝かせ
無用なる 多重宇宙
このゼロに 朽ち果てん
永遠に 美しき
おまえ居ぬ この時間
ただただ過ぎゆく
悲しみは 打ち込まれ
胸を焼く
もう二度と 心打つ
あの時戻らぬ
もういらぬ この心
引き裂かん
どこに消えた イムよ そのうつくしき魂よ
かえらぬこと知りながらも 力づく目覚め
失うことなどできぬと
眠りは決められていた
なにも信じられぬのだ
なにも感じられないの
どこに消えたイムよ そのうつくしき魂よ
かえらぬこと知りながらも 力づくで目覚め
イム亡きたましい イム亡き世界よ
イム亡きおたけび あげながら
イム亡きたましい イム亡き宇宙よ
イム亡きつぐない 示さんと