あるふぁYOU
Yunosuke, Iori Kanzaki
さよならも悲しみも
蝉時雨と同じ
命の限り叫んで
消えゆくだけ
ずっとずっと歩いた
君を探して何千年
廃都市のふりをした街の
電波塔に立った
言葉なんて (もっと)
いらないって君は言った (もっと)
陽が衒った 僕を笑った (もっと)
それでもただ叫んでる (沈みたいよ)
ここはもう音がしない
まだ温さが残る
夏を背に泡になる
人魚姫のように
ここから落ちてしまおうか
そうしたら楽だろうな
砂埃が邪魔をしてる
涙なんて (なんでなんで)
一粒も意味がなくて
心なんて (なんで) 無くてよかった
君のせいだ (心地良いんだろう)
君のせいだ
水草にキスをする
ない呼吸が恋しい
夏なんてないほどに
冷たさが残る (泣いて)
戻れないんだよもう(泣いて)ここじゃないんだよ
(アンテナに触れる) もう
過ぎる日々を洗い流して (全てが観える)
思い出を口にした
呪いのように (夏雲の味がする)
君を愛しているんだ (もう死んだみたいだ)
街が泣いた 僕が泣いた (砂埃に塗れた)
君に届け「君のせいだ」 (泣く君が観える)
さよならも悲しみも
蝉時雨と同じ
命の限り叫んで
消えゆくだけ