ジオラマドラマ
Samayuzame
愛想笑いが上手くなって
狡猾くなっていく
しがない末路を
踏みしめ 確かめてるような
あなたがくれたのは
あの小さな箱庭
触れたら崩れ落ちそう
演じて 僕は演じて
深く臙脂の糸
唇絡まる言葉
僕だけの色 画を描くのさ
断じて 甘く賛辞を贈る
共演者は亡く
この役名は借り物
いつか最期の刻を待って
正しい台詞で
正しく愛してね
物語は進むばかりで
しがない最期を恐れて
張り付くペルソナ
この歌が示すもの
僕が詰めた思惑を
あなたが知る由もないでしょう
曖昧な身体は
空に宙に解れて
今に崩れ落ちそう
演じて 僕は演じて
深く臙脂の糸
唇絡まる言葉
僕だけの色 画を描くのさ
案じて 覆う惨事を
エンドロールに載せて
この名前は借り物
いつか最期の刻を待って
この人生を還して
その時 心から笑いたいだけ