いろはに咲きて

Samayuzame

真っ赤な着物拵えて
張子の虎の指を重ねたの
葉っぱで爪は隠すの
空音 撫ぜる為に

ぱぱぱ
ぱぱぱ

薄荷の花に誓って
唐紅の嘘を重ねたの
唯の一つで好いの
約束を教えて

容の無い この詩想の庭 木々の奥深く
ぱっと花咲け 艶やかに 嘯く様に

ひらり ありふれて純情
屹度 晴れやかに (晴れやかに)
境界なんて曖昧でしょう

光 浴びながら煌めけ
いつか雨上がり
末代まで
呪いかけて 祭り騒ぎ

待ったは掛けられないと
抗えないと 老いを重ねたの
参つの御伽噺も
ほらね 信じるのでしょう

中味は 有象無象の葬列
無数の火玉連れて
ぱっと斬り裂け 派手やかに
飛沫を挙げて

僕の命は生生世世
活かすも地獄 殺すも地獄
御前の命を呉れないか
月夜が満ちる

ひらり ありふれて純情
屹度 晴れやかに
境界なんててんで曖昧でしょう

光 浴びながら煌めけ
いつか雨上がり
末代まで
呪いかけて 祭り騒ぎ

まっさらな絵を描いて
何時何時までも
夢を見ていたの
まだ一人で眠る

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