てっぺんまでもうすぐ
Noriyuki Makihara
日曜日の遊園地は
上手に夕暮れをつれてくる
さんざん 僕らをはしゃがせて
帰る時間を 忘れさせる
最後に乗った観覧車は
ゆっくり 僕らを 空へ運ぶ
静けさに困って目をやれば
ゴンドラは 恋人同志ばかり
しっかりしろよ
今朝からずっと 心にきめてたのに
冗談ぽく手をつなぐのが
せいいっぱいなんて
"少し怖いね" "でもキレイだね"
今の僕には 何の意味もない
言葉ばかり出てくるよ
この前のデートの時は
帰りの電車君の肩に
まわしそびれた手でずっと
手すり持ってたこと思い出す
もうすぐ一番高い場所
景色をふたり占めできるのは
ほんの少しの間だけ
僕は君の名前呼んだ
ふり返った 君の頬に
ずっと握りしめてた
ふるえてる手のひらあてて
そっとそっと kiss をした
"君が好きだよ" "とても好きだよ"
100回以上 言っても足りない程の
想いを込めて
これからもずっとね