車も電話もないけれど
okuda tamio
遠い国から
大きな黒船にのってきた
便利なものと あぶない物と
僕のお嫁さん
一目で僕は その場に釘づけさ
動けない
ひとみの色と 髪の毛の色
見た事ない色
どうすればいいの
船の上の彼女に
僕の思いは
僕らの言葉で伝わるの
僕に君の話を聞かせてくれよ
僕のとなりで全部教えてくれよ
世界のいろんな人たちの
KISSのしかたはどう違うの
みんなはゴタゴタ
あわてているけれど
恐がるお人も
中にはいるけれど
僕の彼女はあそこにいる
長いスカートが風にゆれた
どうすればいいの
こっちを見てる彼女
しょうがない笑ったら
不思議ななまりのコ・ン・ニ・チ・ワ
二人が歩けば誰もがふりかえる
僕らは笑顔で歴史をぬりかえる
文明開化のこの国は
君と僕の手のひらの上
まだまだ車も電話もないけれど
すこしずつしか
変わりはしないけれど
みんなの前で KISSをしたら
そこらの枯木に花が咲いた