たまには街に出てみよう
Motohiro Hata
もういい加減に答えなんて ここにはないように思えて
負の感情の一切を作りかけのメロディを
ポケットに押し込み 重たいドアを開けた
15時を回り気分とは裏腹 吹く風は平和そのもので
下校途中の歓声と 日なたぼっこする猫のあくびに
こんな悩みもどうでもよく思えた
たまには街に出てみるのも
悪くないような気がした そんな午後
運送屋さん 今日も汗かき 荷物と誰かの思いを届けている
商店街のおばさんも 赤ん坊も先生も
みんな 泣きたくなるくらいに 生きているんだよ
いつでも街は廻り続けてる
一休みしたなら帰ろう 僕の部屋へ
たまには街に出てみるのも
悪くないような気がした そんな午後