歌鳥風月 (Kachou Fuugetsu)
[Verse 1]
春 霞たつ すずろに歌ひとつ
花ほど待ちわびる 逢えぬ君の音を
雨 煙立つ いつしか夢現
詠み人 名も知れず ふるえる蕾よ
[Pre-Chorus]
かすかに香る 面影は踊る
遅き日に誰そ彼はと すいこまれた
[Chorus]
幾千も探してた 薄紅色に咲く花を
名前もない秘密の森を
染める様な幻を
咲かないのなら 歌を餞とし
鳥に 風に 月に
結んだ糸を
そっと手繰り寄せるための淡い祈り
[Verse 2]
夜 雲晴れず 朧に月ひとつ
散りゆく花の様に こぼれる光を
[Pre-Chorus 2]
夜渡る月の 隠らく惜しも
覚えず春の夢よと 恋い焦がれた
[Chorus 2]
幾千の野を越えて
流離う様に吹く風の
散る花の香もなき森を
通り抜ける寂しさよ
鳴けないのなら
歌を止まり木とし 鳥よ 今宵 傍に
重ねた声を そっと風にのせる
遠き冬の君に
[Instrumental Break]
[Chorus]
幾千も探してた 薄紅色に咲く花を
名前もない秘密の森を
染める様な幻を
咲かないのなら 歌を餞とし
鳥に 風に 月に
結んだ糸を
そっと手繰り寄せるための淡い祈り
今も 遠き 君に