DAWN
果てしなく広がる この空に
奇跡なんてなくてもかまわない
流した涙なら 隠さない
もう何があっても
例えば そう 空を横切る
白い鳥のように翼があって
自由に今 空を飛べたなら
逃げるように ただ彷徨っていた
地上でしか見えないものがあって
地上でふたり出会えた
行く宛のない旅路としても
もう二度と迷わない
願いは 一つだと誓う
果てしなく広がる この空に
奇跡なんてなくてもかまわない
流した涙なら 隠さない
もう何があっても
振り返れば 寄せては返す
白い波が ほら
選んできた足跡だけ
消してくれるから
正しさとか もう答えはなくて
漕ぎだした船は帆をはって
凍える風 吹かれた
遠ざかってく渚の隅で
思い出と悲しみが手を振り
さよならを歌う
果てしなく広がるこの海に
行き場なんてなくてもかまわない
嵐の夜ですら 怖くない
もう何も怯えることもない
勇敢な想いがつまずいた夜も
そばにいるよ
何があっても そばにいるよ
消えてゆく月と 星のない夜空
何より暗いのは そう 夜明け前
朝日まで もう少し
明けてゆく 静かなあの空に
奇跡なんてなくてもかまわない
つないだこの手なら離さない
もう何も怯えることもない
眠れない想いを抱きしめた夜に
朝は来るよ
手を伸ばせば 朝は来るよ