たむけのかもじ
華之介 三戸
君と 最後の汽車の見学に
駅に出かけた
すると 彼が突然やって来て
君を誘惑
僕を とりのこし
二人して 汽車に乗る
最後に君がくれたもの
ほんの短いキスひとつ
フィルムにすれば数ある中の
ほんのひとコマ
それから投げキス
それが たむけのかもじ
プラットホームはとうとう僕ひとり
駅長さん 汽車を止めてくれ
泣いて頼んでみたけど
帽子 深くかぶるから
全然 僕に気づかない
仕方なく 線路を
ぼんやりと 眺めてる
最後に君がくれたもの
ほんの短いキスひとつ
フィルムにすれば数ある中の
ほんのひとコマ
それから投げキス
それが たむけのかもじ
プラットホームはとうとう僕ひとり
ひとり ホームのベンチで
タバコ静かにふかせば
先程のシーンが 鮮かによみがえる
最後に君がくれたもの
ほんの短いキスひとつ
フィルムにすれば数ある中の
ほんのひとコマ
それから投げキス
それが たむけのかもじ
プラットホームはとうとう僕ひとり