HANABI
夏の香り そっとかすめた
揺れる向日葵 染まるオレンジ
川沿いの歩道 遠く手を振った
浴衣姿に照れてたね
慣れない足元 ゆっくりと歩いた
手を繋いで
君と見上げた あの花火は今年も
夜空いっぱい 咲いてる
忘れないよ
輝きはまだ この胸でキラキラと
変わらない想いを 照らして
消えてゆく 恋模様
通り過ぎる 風鈴の音
終わりの合図 せつなく響く
「帰りたくない」と 言えない私に
気付いてくれた 優しさも
「もう少しだけ」と
はにかんだ横顔も
覚えてるよ
君とこのまま ずっと一緒にいたい
願いはまるで
あの日の花火のように
思い出の中 刻まれた一瞬が
変わらない想いを 照らして
映し出す 影法師
ただ君の隣で 笑っていたかった
すれ違うたび こぼれてゆくの
本当の気持ちさえ
ねぇこんなにも鮮やかに焼き付いた
君とふたりで 過ごしたあの夏の日
どうしてもっと
大切にしなかった?
一雫 伝った 涙が今
君と見上げた あの花火は今年も
夜空いっぱい 咲いてる
忘れないよ
輝きはまだ この胸でキラキラと
変わらない想いを 照らして
消えてゆく 恋模様