秋霖

少し肌寒い朝が続く日
夏祭りの記憶も薄れて
一つだけのカップを見つめては
独りコーヒーを注ぐ

まだ一緒にいたいと呟いた
ことさえも束の間の夢
心のどこかでは気づいていた
止まない雨に消えてゆく君に

淡色に染まった あの木のように
心は枯れかけ始めている
葉から零れ落ちる 雨粒のように
この思い溢れさせて

降り始めた頃 君はそっと傘を
置いたままいってしまった
あまりにも突然の哀しさに
無常にも雨音が響き渡る

灰色に覆われた 空を見上げては
思い出をすべて流せるのなら
冷たいトビラの前 もたれかかる身体
もう二度と戻らない
さよならと言えないまま

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