The Day Dragged On
Kenji Furuya
ある朝並木道を歩いている
傷はもう癒えたんですか
すぐそばまで行きたくて
花を摘みに走りました
青空が嫌いだから
この木の下に隠れていよう
痛めつけられるよりは
まだ弱いままでいます
僕も並木道を歩いてみる
誰もいない雨の日に
しばらくただ動かずに
濡れた道を見ていました
まっすぐに伸びている
急な坂道の下にある
海が見える教会へ
行こうか迷っています
僕を見て笑い出す傷の無い少女
何となく寂しくて爪を噛む天使
悪いのは僕だけとずっと思ってた
次の日の朝がきて
僕は空をにらみつける