あなたが傍にいるのに
山路禮照
思いもかけず早く
そっと影が忍び込む
いつかはこんな夜に来ると思った。
楽しいことが満ちて
キット落ちてしまう夢
あなたの腕の中で
隠れて覗いた不安が振り向き
明日からの風の行方が
とても重たくて肌に感じない
今日も笑いながら歩いてゆくけれど
いつも迷い何かが見えない
あなたが傍にいるのに。
知らないうちにここで
そっとつぶやいてた闇
何処かでこんな夜に逢うと思った。
奏でる言葉乱れ
キット枯れてしまう夢
あなたの胸の奥で
ほどけて流れる絆が揺らめき
明日からの風の行方が
とても冷たくて肌に感じない
今日も踊りながら騒いでいるけれど
いつも部屋に戻ると怯える
あなたの傍にいるのに。
今日も笑いながら歩いてゆくけれど
いつも迷い何かが見えない
あなたが傍に、、。
今日も唄いながら話しているけれど
いつも何故か言葉が足りない
あなたは傍にいるのに。