かぞえうた
Kazutoshi Sakurai
かぞえうた
さぁ なにをかぞえよう
なにもない くらいやみから
ひとつふたつ もうひとつと かぞえて
こころがさがしあてたのは あなたのうた
たとえるなら
ねぇ なんにたとえよう
こえもない かなしみなら
ひとつふたつ もうひとつと わすれて
また ふりだしからはじめる きぼうのうた
わらえるかい
きっと わらえるよ
べつにむりなんかしなくても
ひとりふたり もうひとりと つられて
いつか いっしょにうたいたいな えがおのうた
僕らは思っていた以上に
脆くて 小さくて 弱い
でも風に揺れる稲穂のように
柔らかく たくましく 強い
そう信じて
かぞえうた
さぁ なにをかぞえよう
こごえそうな くらいうみから
ひとつふたつ もうひとつと かぞえて
あなたがさがしあてたのは きぼうのうた
ひとつふたつ もうひとつと ゆれてる
ともしびににた きえない きぼうのうた