Hoshi wo miru hito
斎藤モトキ
日が落ちる その前に終わらせなきゃ
蔓延る悪意を消し去るのだ
普通の少女が夢に見てた
存在になるなんて 思わないよ
また安息を裂くトラブルが 起こりそうだと
胸の奥 仕掛けがほら 騒いだ
光る双眸のアクション止めないで
その存在の証明を迫れば
最高のシーン 持て余してしまうよ
揺らぐ純粋なエンジン止めないで
また残酷な将来に蓋をしていても
蝕んでるものから 逃げ出すことはできない
旧式のオンボロ指を差され
そろそろ 役目は終わりみたい
また人間に戻れる夢を見ていたんだよ
感情のつくりかたも忘れて
霞む双眸のシャッターは重くて
その存在の証明は消えてく
神様 なぜ私じゃダメなの
もしもオプティミゼーションが動いて
また精神のノイズをかき消す
フェーズに移行すると私は
ママのストレージも ガラクタと区分され
()あたたかくなって
星の最後の合唱が聴こえて
その存在の証明は瞬く
そうだったなあ もう私は邪魔だなあ
もしも少女が夢に見ていた
あの感動のエンディングのあとの
奇跡がわずかあればいいから
ここは穏やかな世界
とても静かな場所