黒い地球儀
俊之 柴山
億万年も生きてれば
多少のガタはくるもんさ
砂漠のようにひからびた
ハートに水を注してくれ
臆病風に吹かれたら
ひとまず鳥に身を変えて
飛んでみるのもいいかも知れないぜ
河が流れて行くように
青空なんてみえないけれど
太陽だってみえないけれど
どんよりよどんだ瞳の奥には
刺激がうすくてちょうどいい
塵芥をテーブルに並べたて
ワインがわりにドロ水飲んで
毒とペテンのガウンをはおり
核爆弾の愛をプレゼントするぜ
プレゼント
オゾン層が破壊されて
人類が滅亡しても
俺には痛くもかゆくもないさ
欲に溺れた奴らの末路
みとどけてやる
俺は黒い地球儀さ