ともしび
Keiko Yuki, Jun Suzuki
あなたの命の ともしびが
もうすぐ消えると 聞かされた
ああ編みかけの カーディガン
それが出来たら 夜明けの釣も
もう寒くはないねと
細くなった手で私の手を
握るあなた
明るく笑って
あなたをだまし
ただ祈るだけの
私でした
なんにも知らずに この春の
桜の花びら 散る頃は
ああ教会で 鐘が鳴る
白いドレスの 花嫁衣装
早く見たいと はしゃいで
細くなった手で私の手を
握るあなた
どうすればいいの
何が出来るの
ただ祈るだけの
私でした
あれから二度目の
春が来たけど
私の中に生きてる
あなた