散りてなお
Yumi Matsutoya, Masataka Matsutoya
さらさらと 枯れさわぐ 川原ゆく 光と影
今はなき故郷と 同じ匂いの風わたる
目を閉じればすぐ会える 巡り来る春に
散りてなお 咲いている 君の面影 胸に
またひとり 歩き出す 金いろに頬を染めて
過ぎし日の約束は 叶うことなくほどけて
今もまだ揺れている 心の水面さざめかせ
手を伸ばせばふれられる 時の後ろ髪
いつの日か 帰らむと 想い描く景色は
現し世にもう無いのに 誰も消し去れはしない
いつか来た道を たどり橋渡れば
何事もない賑わいに紛れ 忘れゆく
散りてなお 咲いている 君の面影 胸に
またひとり 歩き出す 金いろに頬を染めて
いつの日か 帰らむと 想い描く景色は
現し世にもう無いのに 誰も消し去れはしない