翼の行方
Fumio Yasuda
同じような今日に
興味は無いけれど
いつものドアに手をかけよう
溢れ出した光に 目を細めて
眺める空には 虹が架かる
輝いた季節には
誰かの呼ぶ声がする
振り返れば
あの日に見た大切な微笑み
いつからか伏せていた
眼差しを上げてみれば
昔よりも
ずっと強くなれそうな気がして
少し笑うよ
退屈な時間に ただ立ち尽くしても
無くしたモノは もう戻らない
弱すぎた自分には
守れなかったモノが
多すぎて 時が滲む
動き出す明日へと
思いがつながるように
目を閉じれば
今も続くあの夏の約束
歩き出す僕たちの
未来が見つかるように
いつの間にか 見失った透明な翼を
広げるだろう
重ねた想いの翼は
いつでも迷う僕らを導く
輝いた季節には
誰かの呼ぶ声がする
振り返れば
あの日に見た大切な微笑み
歩き出す僕たちの
未来が見つかるように
いつの間にか 見失った透明な翼を
広げるだろう