Dark Ocean
東子 古内
今はひとりここに立ってる
休みには必ず来てた海
普段よりもラフな格好で
あなたと会えるのも好きだった
誰もいなくて
裸足に波かまだ冷たい時間
ちょうどこんな夜は
気取ったレストランにいる
時よりずっと近くに感じた
忘れないよ
髪についた砂をはらう指先も
冷えた肩に掛けてくれたシャツも
深く暗いこの海を目の前に
私はあなたと生きていること
ねえ感じてたよ
離れないと信じてたよ 忘れないよ
車の音走り去るたび
静かな波の音を消してく
そんなふうに少しずつでも
あなたの記憶消せたらいいのに
街を離れて
海の見える場所でいつか暮らす夢
ふたり決めた夢
形のない物ほどなくなる瞬間は
いつも気づかない
忘れないよ
星をずっと見上げてた横顔も
時々手に持って歩いた靴も
深く暗いこの海を目の前に
私はあなたと生きていること
ねえ 感じてたよ
離れないと信じてたよ
忘れないよ
髪についた砂をはらう指先も
冷えた肩に掛けてくれたシャツも
深く暗いこの海を目の前に
私はあなたと生きていること
ねえ感じてたよ
離れないと信じてたよ 忘れないよ