浮花
Keina Suda
ねえ ねえ あなたの今日はどんな日でしたか
僕は平々凡々な変わらぬ日々を過ごしています
ねえ ねえ あなたの声や仕草 その全ては
僕のしがない嘆きも簡単に食い潰すのだ
きっと明日もさ
会いたくて仕方なくて
綻びの隙間にあなたを探すだろう
じゃあね 胡乱な愛情
世界が終わる頃に
ふたりが笑っていますように
ねえ ねえ この夕焼けをあなたに見せたいな
僕は精々爛々を瞼の裏に隠しています
ねえ ねえ あなたのように無邪気に笑うのは
どうも気恥ずかしいからこうやって目を伏せるのだ
きっと明日もさ
ひとつだって進めなくて
鏡に手を伸ばし自らを呪うだろう
じゃあね 望んだ偶像
未来が霞む頃に
ふたりが並んでいますように
きっとこれからも
簡単に笑えなくて
麗らかな空にこの手を伸ばすだろう
じゃあね 胡乱な愛情
世界が終わる頃に
ふたりが笑っていますように