武士は食わねど高楊枝

敬之 槇原

ある日突然仕事をなくし
ある朝妻が出て行った
帰ってくるさと電話したら
テーブルで震えだす携帯
子供の替えのパンツがなくなり
洗濯さぼったのを後悔した
そのとき気づいた
全ては僕の選んだ未来だと
なんでも不景気のせいにしてた
心もついでに洗ってしまおう
乾くまでこれでも食べてなと
自分にとって置いた
パンを食べる子供を見ていたら
不覚にも腹が鳴った
ごまかすために出鱈目な
歌をあわてて僕は歌った
びっくりした子供が笑いだす
その顔を見て僕も笑いだす
武士は食わねど高楊枝
優しい響きに聞こえた

家族を持つということも
子供を育てるということも
誰が決めたわけでもなく
自分が決めたんだ
誰のため頑張ってきた
そう叫びそうになったあの夜
可愛い寝顔が見えたから
僕は叫ばずすんだ
本当によかったなあと思ったら
嬉しくて泣けてきた
ごまかすために出鱈目な
歌を大きな声で歌った
やっぱりまた子供が笑い出す
その笑顔に力が湧いてくる
心の中に気づけずにいた
すごい宝物を見つけた
久しぶりに来た野良猫に
子供がパンをちぎってやった
どんなものでも大事にしてくれる
人の元にいたいと思うのだろう
パンを食べる子供を見ていたら
不覚にも腹が鳴った
ごまかすために出鱈目な
歌をあわてて僕は歌った
びっくりした子供が笑いだす
その顔を見て僕も笑いだす
心の中に気づけずにいた
すごい宝物を見つけた

Wissenswertes über das Lied 武士は食わねど高楊枝 von 槇原敬之

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Das Lied “武士は食わねど高楊枝” von 槇原敬之 wurde von 敬之 槇原 komponiert.

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