雨音が響く
フミノコ
夢から醒めた時 隣にいるはずの
君はいなかった 枯れた目を閉じた
少し派手な髪と笑顔を思い出しては
僕はいたかった まだ
染み込んだ匂いと 雨に打たれて
深い口づけして切り取った世界で
まだ知らないことを知ろうとした
消えそうな月を見た
星が眠る頃 僕らは手を振る
君と見た愛しき日々は乾くことは無く
響き渡るんだ
それでいいんだ
ふと目が覚めた朝4時 孤独を抱き
耳障りなほど 鼓動が揺れる
大抵の事なら忘れていくけど
でもこの気持ちだけは濾過されない
最終電車に揺られ
ユラユラと揺れた窓越しの僕は
ぼやけて見えた
僕はもう帰れる場所も無く朽ちていく
消えそうな月を見た
星が眠る頃 僕らは手を振る
君と見た愛しき日々は乾くことは無く
響き渡るんだ
それでいいんだ