夏のフィクション

フミノコ

その場凌ぎの人生を例のソレで庇っている
口に隠したはずの言葉知らぬ間飲み込んでるよ
癒えない傷はないと言うの
見えない敵がなんか言うの
冷たい夜がずっとずっとこびり付いた
上げ底の日々だ

雨ざらしの夜は妙な風に吹かれる
怖くない怖くないよなんて嘘だ

そう言っても
大体のことは 大体のことは
大概忘れて過ごすのさ
単純なことだ 単純なことだ
そうやって此処まで来たんだろ
混沌の中の 正体はどこだ
正解は無いから辛いけど
嗚呼いつか待ってろよ
夜明け前の道を歩く

キカイ仕掛けのカラダのよう 軋む音分かってたよ
水に映るは俯くその濡れた顔 分かってるよ
癒えない傷はないと言うの
見えない敵がなんか言うの
消えたい夜がずっとずっとこびり付いた
すれすれの日々だ

うたた寝と夜風が錆びた胸を潤す
不確かなままでいいよ 目を閉じれば

いつだって
大体のことは 大体のことは
大概忘れて過ごすのさ
単純なことだ 単純なことだ
そうやって此処まで来たんだろ
混沌の中の 正体はどこだ
正解は無いから辛いけど
嗚呼いつか待ってろよ
夜明け前の道を歩く

鎖はもう取れた 後は自分次第でしょう
地図には映らない街を探して

いつだって
大体のことは 大体のことは
大概忘れて過ごすのさ
単純なことだ 単純なことだ
そうやって此処まで来たんだろ
混沌の中の 正体はどこだ
正解は無いから辛いけど
嗚呼いつか待ってろよ
夜明け前の道を歩く
意味のない事は無いんだとか
ひび割れた日々もいるんだとか
うざったいね 嗚呼うざったいね
君はなんて言うだろう
まだやれる気がしたよ

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