JERRY

三浦弦太

夢みたいなんだ
こんな僕が君のそばにいられるなんて
でも ふとした瞬間
遠く君を感じたんだ

まだ聞けないのは
笑顔の奥に隠された曇りがかった心模様
元の色が見えないほど染められた君は
誰を想って ここにいるの

右耳に開いた
ピアスの穴にも
面影を残すのかな
僕の心ざわついたまま

塗り替えてしまいたいんだ
まだ君が青春を捧げ続けている誰かさんとの
ドラマチックだった日々を
バラの花束抱えて
もし君を奪いに来たら
満更でもない顔して
行ってしまうのかな

そうやって君だけがいないチャペルに
取り残された僕を妄想する
全部夢だったんだ
恋に落ちる訳ないんだと
キツく頬をつねった
あれ痛いな

君の隣にいる時くらい
君だけを想えたなら

今では僕の方が
縛られているんだ 後ろ髪引かれる君の過去に
恋に恋して空回り
自己肯定感低さに
すぐに愛を疑ってたんだ
心が暴れちゃう前に
君と話したい

平気だよって言えば嘘になるけど
一瞬のシンパシーを嘘にしないでよ
もういっそ君色に染まれたらな
惚れた腫れたをしてる間に
君中心に回る世界だ
お願いだよもう少しだけ
愛をくれないか

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