apart
higma
誰も入れない
僕が作った部屋
呼吸の音が響いていた
誰も傷つかず
誰も傷つけない
「これ以上は無いようだ」 なんて
「こっちにおいで 外に出よう」と
あなたが手を引くから
ドアの鍵を開け
風が吹く方へ
光が満ちる先へ
外の街灯が
まるで星だったな
触れられそうで
届かなくて
遠くでずっと光っていて
もしまた会えるなら
何を話そうかな
口下手でも
不器用に
言えなかったことを伝えるよ
なんて
あなたが手を振り
僕は駆け出した
二人の足跡が付いた
僕ら寄り添って
手を繋ぎ歩いた
「これ以上は無いようだ」 なんて
気がつけばほら
銀河の海が
すぐそこにあるようで
ドアの鍵を開け
風が吹く方へ
あたりは暗くなってきて
あなたが笑うから
僕は泣いちゃうんだよ
手を繋いで
二人だけで
星空は瞬いて
また思い出してさ
手を伸ばしてみたよ
いつまでもここにいると
独り言を呟いてみたよ
どうやらもうここで
お別れみたいだね
僕が星だったら
あなたは見えるかな？
雨に打たれ
風に吹かれて
それでもまだ光っていて
もしまた会えるなら
何を話そうかな
口下手でも
不器用に
言えなかったことを伝えるよ
なんて