さよならを忘れないで
五郎 松井
最後のKISSを月がそっと 見ている
もうすぐ君は 別の他人の
苗字になる
信じあっていても
結ばれない 愛があるね
想い出さえいまは
残酷に 痛むけれど
こんなに誰かをもう 愛せやしない
君じゃなけりゃきっと
さよならを忘れないで
君を幸せ 許すしかなかった
僕がいたこと
あの夏 買った 指輪君は はずした
左の指に 悲しいけど
できなかった
優しすぎることば
さみしくなる 愛があるね
微笑みで隠した
乾かない 涙の跡
どんなに君が遠く
離れていても
気持ちは変わらない
さよならを忘れないで
失くすものより 君がくれた愛が
胸にあるから
君がどんなふうに
呼ばれるのか 僕は知らず
訪れる季節を
受けとめて いくけれど
こんなに誰かをもう
愛せやしない
君じゃなけりゃきっと
さよならを忘れないで
心はずっと 閉ざしたりはしない
君がいるから