ビュッフェにて
Yumi Matsutoya
昔の友達と 今旅をしています
遠くを流れてゆく山の雪を見ながら
窓辺に運ばれた紅茶がゆれています
想い出たどるうちに冷たくなってしまった
もう少しで誕生日ね
たずねてゆけないけれど
城下町の消印でカード出すわ
あなたも今ごろは 淋しくくらしてると
どこかで信じている私の願い 許して
もうしばらく待ってみるわ
わがままなあなただから
どんな娘も手に負えずに
戻って来るの
昔の友達は 云わなくても知ってる
ビュッフェへ景色を見に
ひとり席を立ったわけ
あなたも今ごろは 淋しくくらしてると
どこかで信じている私の願い 許して
まだ愛してる