Sillage~シアージュ
Yumi Matsutoya
夏の 微笑み
なぜ すぐにまた 会えるのに
何かが変わってしまったのね
時の 残り香
まだ 陽は高く耀いて
傾く気配もないままに
風に舞うバンダナを追いかけて
海の底のような空
吸い込まれる私たち
滲んでゆく文字のように
何も言わないで 手をつないでいて
秋の ささやき (shadow of your smile)
見落とすことも出来たのに
心が気づいてしまったから
すれ違うジェット機のロザリオ
深い意味はなかったの
過去みたいにきこえたら
ふと言葉に乗せたとき
みんなつかめない 雲のように溶け
海の底のような空
吸い込まれる私たち
滲んでゆく文字のように
何も言わないで 手をつないでいて