破れた恋の繕し方教えます
Yumi Matsutoya
悲しき midnight 庭を浸すよ moonlight
恋の魔力 与えて
もう一度だけ彼をふりむかせて
離れかけた心を
アブダカダブラ バケツに月を映して
指でまぜながら呪文唱える
妖しく立ち昇った光は 楡の木をゆらし
激しく吹きすさんだ夜風は あのドアを叩く
アブダカダブラ 彼が脱ぎ捨てたシャツを
100回きざんで媚薬をかける
グリーンの炎は燃えさかって寝顔を照らし
ゆらめく煙は夢の私 虹色に見せる
アブダカダブラ それでも効かないときは
永遠に恋はできなくなるけど
どこかで一番鶏が鳴いて 空が白みだし
東の金星がゆっくりと 昇り出す前に
悲しき midnight 白く冷たい moonlight
恋の魔力 与えて